神奈川県川崎市にある「社会福祉法人あおぞらの会」は、障害のある人が「地域に共に生きる」を目指し、「住みたいところで、住みたい人と」銘打って30年間活動してきた。現在では、日中活動(作業所3カ所)、生活支援、相談支援、グループホーム6軒、全13の事業所を運営している。全て、事務局から徒歩圏内の川崎市の街の中にある。
第1部では、30年間の過去の「思い」(DNA)を振り返りながら、現状の課題を分析し、さらに福祉の現状を踏まえた事業所の運営中長期計画を伝える。第2部では、親の支援なき後も、どのようにしたら「人として生きる」その権利を守っていけるか、本人の意思を尊重して、本人の特性を理解して、支援する仕組みをどう作っていくのか。親亡き後の利用者の実践例と、認知症の利用者の看取りの実践例を紹介しながら、親亡きあとの支援を考える。