どんなに障害が重くても、人は幸せになることができる。そして、誰もが、その可能性を持っている。そのことを、3人の知的障害を持つ人たちが、教えてくれました。
「自分らしく地域でくらす―どんなに障害が重くても、人は幸せに生きることができる」
Disc1 ふたりの知的障害者 -地域でくらすことの意味
東大阪市の住宅街にある公園。ここで同じ時期に遊んでいた2人の少年がいました。山本博さんと大川誠さん。2人とも重い知的障害をもっていました。13歳の時、運命は2人の人生を大きく分けます。ひとりは入所施設へ、もうひとりは、地域でくらしつづけます。それから25年。2人は再び巡り合います。そして、同じ道を歩み始めます。東大阪の同じ地域で育った2人が歩んできた、それぞれの人生をみつめます。
Disk2 健司は健司のままでいい -みつけた自分のいばしょ
重度の自閉症のある上田健司さんは、行動障害もあわせもっています。そのため、グループホームだけでなく、入所施設もことわられました。行き場のなくなった上田さんが、最後にたどり着いたのは「パンジー」でした。パンジーに通いはじめて半年後、グループホームでくらす挑戦をします。どうすれば、重い障害の人が地域でくらすことができるのか。上田さんの自立への挑戦は、職員の考えも大きく変えました。上田さんは、どんなに障害が重くても、自分らしく地域でくらすことができることを伝えてくれています。