大切な人を失う。大切な人と別れる。大切な人がもう戻らない。もう会えない。そういうことは誰にでも起こり得る。――失恋、離婚、死別など、“大切な人との別れ”に苦しむ人は、喪失のなかで日々をどう過ごし、気持ちを回復させていくのが適切か。
死別でパートナーを失い、自らも心身のバランスを崩しかけた精神科医が、自分の人生を取り戻し、幸せを実感できるようになるまでのプロセスを綴る。知識として「立ち直りの過程」を知っておくことが、苦しみの渦中では救いとなる。永遠に続くと感じられる絶望にも必ず終わりがある、とわかるからだ。
本書では“究極の別れ”である「死別」を受け入れていく過程を、「失恋」や「離婚」など、“別れ”全般に広く応用しながら取り上げる。多数のケーススタディーとともに、すぐに実践できるワークも収録。