【いじめは1980年代から大きな社会問題となり、悲劇が続いている。ブラック勤務ともいわれる厳しい勤務状況の中、教職員など教育関係者たちも必死に対策を練ってきた。だが何かが足りなかった。そう言わざるを得ない。
足りないのは何なのか。教育専門家でも文科省職員や学校関係者でも何でもない一人の父親、一人のテレビ局記者・ディレクターでしかない私だが、そろそろ私のような第三者による“外野の声”にも耳を傾けてみてほしい―】(「はじめに」より抜粋)
小中高校で認知されたいじめの件数、過去最多(2022年度)。
心身に重大な被害が生じるなどの疑いが認定された「いじめの重大事態」の件数、過去最多(同)。
我が子を守るために、いま大人が知るべき実態と予防策。
いじめの原因は、スマホ依存、ブラック部活、教員のブラック勤務、偏る食事習慣……だった?
“いじめが始まる前に防ぐ方法”を、20年以上にわたりいじめ問題を取材し続けるTBS記者が徹底ルポ。