本書は、精神医療界のオールスターチームによるメンタルヘルス向上のためのガイドブックです。
回復に役立つ知識から社会的課題を解消するヒントまで、ありったけの情報を盛り込みました。
各章に登場する精神科医たちは、20世紀から続いてきた薬物療法偏重という生物学的精神医学の激流の中で、時に大波にのまれながらも踏み止まり、患者の「こころ」と向き合い続けた人たちです。
葛藤の中で見出された精神療法などの叡知を、生きづらい自分や劣化する社会を変えるために共有し、「みんな」のものにしたい。それが本書の狙いです。