川崎市社会福祉協議会地域福祉情報バンクが蓄積した情報を、多くの方にご利用いただくとともに、ボランティア団体やサービス提供者から市民の方々へ、自由に情報発信していただく場を提供しています。
「傾聴わた雲」では特養や老健に複数で傾聴訪問しています。
帰りに15分程度、お会いしていた時の気持ちやお相手の反応等の振り返りをしています。最近の振り返りの一コマです。
○80代前半のご病気で半身不自由で言葉が殆ど聴き取れない女性;
半年前頃から顔をゆがめて嘆きばかりだったのが、表情が和らぎ時には笑顔を見せる ようになられた。
ひたすら寄り添って表情に合わせてうなずいて差し上げてきただけでしたが、その方 はお気持ちが伝わったと思われたように感じる。
○目の不自由な90歳近くの女性;
河原で摘んだツクシやヨモギ、タンポポなどを差し出すと、顔を近づけて春の香りがすると微笑んでいただけ、季節の移り変わりの話題のひと時を楽しんだ。
○いつも本を読んでおられる90歳代の女性;
何回か食堂におられず気になっていましたが、久しぶりにお会いし、心配していたことをお伝えしたら、嬉しそうにありがとうと言われ、気持ちが落ち込んで部屋にこもっておられたお気持ちを1時間近くお聴きした。後半は少しずつ笑顔も見られた。
辛いお気持ちを伺っているうちに、その方が丁寧に過ごして来られた人生がそうさせておられると感じ、尊敬する気持ちがより強くなった。